ウクライナ旅行[117] ウクライナは危ない国? ウクライナで行くべきではない二つの地方

これまで多くのウクライナ観光についての記事を書いてきました。全てキエフ観光の記事です。キエフでは色々な国の人と話しましたが、ドイツ人から聞いた話では、状況をよく知らない欧州の人や米国の人はウクライナは危ない国だと思っていて、観光には来ないとのことでした。私も今のところキエフをリピート訪問していて他の地域には行っていませんが、私は別に危なくないことを知っているので、徐々にキエフ 以外の街も訪れてみたいと思っています。

ウクライナは危ない国?

ウクライナが危ない国だと思われている理由は一体何でしょうか?実は、それは非常に明確で、ウクライナ国内に二つの係争地域(領土紛争)があるためです。実際に、東部では時々ロシア軍とウクライナ郡が戦闘状態になることがあります。下の地図をご覧ください。赤い色の地域がドネツク地方です。この辺りが紛争地域ですので興味本位で行くことは絶対に避けて下さい。

Map of the war in Donbass.svg
By ZomBear, Marktaff - This file was derived from: East Ukraine conflict.png, CC BY-SA 4.0, Link

 

もう一つは南部のクリミア半島です。クリミアは下記地図の右上にある小さな地図んぽ赤い色の場所(半島)です。ウクライナの南部にあり、オデッサの右側の方になります。

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source wikipedia

クリミアの現状についてはWikipediaで下記のように説明しています。要するに国際社会は認めていないものの、ロシアが実行支配しているということですので、日本の竹島と同じ状況にあります。ロシア領ですからビザがあれば入国できると思いますが、いつ戦闘が始まってもおかしくありませんから危険性のある場所と言えると思います。

クリミア(Wikipedia

1991年の独立以来ウクライナに属していたが、2014年のクリミア危機でロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われて以降、帰属についてロシアとウクライナの間で係争状態にある。ロシアは自国に編入したと主張し、実効支配しているが、ウクライナではクリミア編入ウクライナ憲法に違反しているとして現在もウクライナの領土の一部であると主張し、日本を含め国際社会の多くが支持している。

このような背景からヨーロッパの人でさえ、ウクライナというのは危ないと勘違いしているのだと思います。しかし、実際には、この二つの地域を除けば至って平和で、平穏に通常の生活が営まれています。特にキエフはこれらの地域から非常に離れた北部にあり、これらの地域紛争とは無縁です。

キエフで起きた領土紛争に絡む事件

事件の要旨

ウクライナの活動家レオニード・オフチャレンコが、ウクライナの許可を得ずクリミアを違法に訪問したロシアの女性活動家アレクサンドラ・ミトロシナと会おうとしたとして警察に拘束され、その場にいた群衆から非難され、暴力を受けたという事件がキエフで起こりました。

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ロシアの活動家アレクサンドラ・ミトロシナ

要するにロシアの活動家ミトロシナは過去にウクライナが領有権を主張しているクリミアに(ウクライナの許可を得ずに)入ったということは、このミトロシナがクリミアをウクライナではなくロシアの領土だと考えていることを示しているわけです。

オフチャレンコがそういう考え方を持った活動家と接触しようとしたということは、オフチャレンコ自信がクリミアをロシア領だと主張するウクライナ国内の分離主義者ではないかとの疑いを掛けられたということです。つまり、ウクライナでは「クリミアはロシア領」などと言ってはいけないのです。クリミアはウクライナでは非常に敏感な話題です。

以前の記事で書きましたが、キエフのタクシー(UBER)で運転手さんと話した際、クリミアを不法占拠しているロシアもそれを支持しているロシア国民も大嫌いだと言っていたのが思い出されます。こういう背景の元で起こった事件と言う訳です。

記事

(ほんの一部割愛しています)

警察に手錠をかけられた後、膝をつくことを命じられたウクライナの活動家レオニード・オフチャレンコは2014年にロシアがウクライナから奪ったクリミア半島を訪問したロシアの女性ブロガーと会おうとしていたことがわかり、群衆からクリミアに関する質問を投げかけられて非難されました。

物事は急速にエスカレートしオフチャレンコと他の活動家は物理的に攻撃されました。怒っている暴徒は少数のメンバーだけではないようです。ソーシャルメディアの投稿でこの件に警察が関与していることが指摘されています。

ソーシャルメディアの投稿やその他のコメントから、活動家が受けた虐待や警察の関与の疑い以外に、人々がこの事件が起こった場所に驚いているということが分かります。1月6日の事件は、領土保全やクリミアの主張に関する疑問が犯罪となるロシアでは起こりませんでしたが、ウクライナの首都キエフで起こりました。

不正の叫びの中で内務省は1月7日に「昨日の紛争中に法執行官が不正行為を行ったことを目撃し、証拠を持っている人は名乗り出てください」と国民に訴えました。同省は「ロシアのブロガー、アレクサンドラ・ミトロシナが列車で合法的にウクライナに入国した。しかし、彼女がキエフの許可なしにクリミアを訪問したため、ウクライナへの入国が禁止される人々のリストに彼女を追加する」と発表した。

2017年にクリミア訪問の写真をソーシャルメディアに投稿したミトロシナは1月6日、Telegram紙に「ロシアが軍隊を派遣して2014年3月にロシアが派兵し、主要な建物を確保し、少なくとも100か国によって違法と見なされる国民投票を実施して支配した黒海半島のモスクワ併合は支持していない」と述べました。

クリミアがロシアの一部であると考える人はほんの一握りです。

彼女はキエフに政治的な動機で来たのではないと言いました。この事件に関与した2人の活動家オフチャレンコとオレクセイ・カルニツキはヤヌコビッチ大統領選に抗議するために2010年に発足した「Vidsich運動」のメンバーです。 フェイスブックの投稿で「Vidsich」は2人の活動家がロシアのブロガーに「クリミアは誰のものですか?」という簡単な質問をするためにミトロシナがいるところに行ったと言いました。

lennutrajektoorと呼ばれるユーザーによってツイッターにアップロードされたビデオではオヴチャレンコが膝をついて手錠をかけられ、群衆に囲まれています。多くの人がスマートフォンを使用してすべてを記録しています。 このビデオクリップではオヴァチェンコはミトロシナらしい人と激しい議論を交わしているように見えます。「あなたのウクライナに対する暴言には言葉も出ません」と言っています。

 

「Vidsich」はフェイスブックで2人の活動家が3時間警察に拘束された後、キエフの警察によって「マイナーなフーリガン主義」の罪で釈放されたと述べた。 2人の活動家、特にオヴァチェンコが耐えた虐待と屈辱はロシアに支援された分離主義者によって支配されているウクライナ東部地域で直面したものと同じであると言う人もいた。

予定していた「信者との会合」をキャンセルしたミトロシナは「Vidsich」の活動家に挑発されたと言った。 1月6日の投稿でミトロシナは「クリミア併合を支持していない」と述べたが、そのことに対し中傷・抗議を受けたためロシアの国営テレビチャンネルRossiya-1の仕事を断りました。 2017年ミトロシナはクリミアで撮影した自分の写真をファイスブックに投稿し、ウクライナの許可を受けずにクリミア半島を訪れたようです。この投稿は1月6日に彼女がキエフに現れる直前に削除されましたが、スクリーンショットによりそれらの一部が保存されています。

ウクライナ国家国境警備局のスポークスマンであるアンドリイ・デムチェンコは1月7日にニュースウェブサイトのウクラインスカヤ・プラウダはミトロシナはウクライナへ3年間立ち入り禁止になったと書いている。