中国旅行 北京 真冬の夕方に万里の長城へ付き合わされる

2004年の12月19日真冬の北京で万里の長城に行く羽目になった。本来、行く予定はなかったんですが、ある理由で行かざるを得なくなりました。行ったのは八达岭水关长城(八達嶺水関長城)。到着して間も無く日が暮れてきて風もきつく極寒でした。恐らく当時の気温から判断して氷点下20度くらいだと思います。ロシア人の男女二人と行きました。彼らは大学生で、女性の方は20才で中国哈爾濱(ハルビン)に留学中。男性はロシアのЕкатеринбург(エカテリンブルグ)から来た大学生です。

彼らとは天安門前の大通りで会いました。二人で何か相談してずっと立ち止まっていたので、助けてあげようと思い声をかけて見ました。男性はロシア語と英語が話せ、女性はロシア語、英語、中国語が話せました。事情を聞くと「泊まろうと思っていたホテルが潰れてなくなっていた」とのこと。可哀想だと思い、一緒にホテルを探すことにしました。

以外と知られていないのですが、中国は社会主義国時代のソ連連邦と長い交流があるため、中国にはいまでも結構ロシア人が住んでいてロシア人街もあります。日本とは異なり、中国ではロシア語を勉強する学生も多く、書店のロシア語学習書コーナーも充実しています。

二人に予算を聞くと(もう忘れてしましましたが)、かなり低予算でした。王府井付近に安いホテルが沢山あったような気がしたので、3人でタクシーに乗って王府井に向かいました。タクシーの窓から外を眺めていると旅行社があ理ました。急いでタクシーを止めて、旅行社に行ってホテルの情報を聞こうと思い、二人はタクシーに残して、旅行社に入りました。中にいた男性従業員に予算を話してホテルの有無を聞くと、予算を少しだけオーバーする程度のホテルを紹介してくれました。そのホテルの名前と住所を紙に書いてもらってタクシーに戻り、そのホテルに向かうことにしました。無

事ホテルに着いて、彼らは宿泊手続きを始めたのですが、ここでトラブル発生。女の子の方が、パスポートを持って来ていないという。まあ、哈爾濱に留学しているのだから、北京は国内旅行ですから、パスポートなんか持っていないというのも分かります。しかし、ホテルのフロントの女性は「パスポートがないと宿泊できません」と言う。これも規則でしょうから彼女にも非はないですよね。さらに、「今日中にFAXでホテルに写しを送ってくれれば良いですけど」と。ロシアの女の子(名前を忘れてしまいました)は「頼んで見ます」と言って、男性と一緒に宿泊手続きをした。荷物はホテルで預かってもらい一安心。

彼らがお腹が空いたというので王府井に行ったが、彼らはどうも中華料理には慣れておらず、女の子はその辺で茹でたトウモロコシを買って食べている。男性を連れて麺類の店に行ってラーメンを注文し、テーブルで一緒に食べた。食べ終わると、彼らは万里の長城に行きたいと言い出した。時間はもう午後2時半くらいだった。女の子が言うには「私の友達が地下鉄の何とか駅からバスで長城に行ったと言ってた」といので、皆でその地下鉄駅に向かった。どうやらその駅は「立水橋」だろうと言うことになった。

地下鉄駅を出て駅前の広場に行って見たが、それらしいバスはない。その辺のおじさんに「長城行きのバスがあると聞いたんですが」と言うと、そっけなく「ないよ」と言われてしまった。女の子の情報は明らかに間違っていた。しょうがないので、タクシーで行こうとしたが、その辺にタクシーは居なかった。車は沢山とまっているのだが。そのうち、あるおじさんが「どこへ行きたいのか?」と聞いて来た。「長城に行きたいんですが、往復200元で行ってくれる人いませんか?」と聞くと、そのおじさんが皆んなに声を掛けてくれた。ある別のおじさんが「私が行く」と言ってくれた。ここまできてすごすご帰るわけにもいかないのでラッキーだった。

そのおじさんの車に乗って「長城」に向かったのだが、どの長城に行くのか分からなかった。長城の観光スポットは何箇所もある。おじさんは途中で給油して行くといい、ガソリンスタンドに立ち寄った。ロシア組は中の売店に言って色々買い込んで来た。お菓子ばかりだった。どのくらい時間がかかったか覚えていないが、着いた時には少しだけ空は薄暗くなって来たような気がした。彼らは学生証を出して学割料金でチケットを買った。長城の解説板をみると着いたのは八達嶺水関長城と言う場所だった(写真参照)。説明文には以下のように記されています。

”万里长城最早修建于公前七世紀。秦始皇統一中国后, 把各国修建的長城連接起来, 形成了最初的万里長城。・・・八達嶺水関長城位于北京城西北40公里,・・・全長6.8公里・・・。”

下線部に北京の西北40kmの位置にあって、全長は6.8kmあり、長城が水門を兼ねていたので水関長城と言われていると書かれています。

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八达岭水关长城(八達嶺長城)説明文

 

下の写真は一緒に行ったと言うか、一緒に長城に行こうと強引に提案して来たロシア人二人。二人は写真でお分かりのように非常に満足そうです。ご覧の通り、人っ子一人居ません。長城を独占状態です。

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一緒に行ったロシアの大学生

下の写真は延々と続く長城の姿。誰一人いない長城は寂しいものです。

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長城遠景

 勿論、真冬の夕方なので観光客など一人もいない。私たち三人だけであった。長城に登ると、風が強く、体感温度は更に低くなった。夏場の長城は周囲の樹木が緑に覆われ、人も多いので活気がありますが、真冬では緑もなく、夏とは全く違った感じがしました。

 

ロシア組は長城を走り回って元気一杯だ。そうこうしている内に、警備員さんが見に来た。恐らく「こんな真冬の夕方に、こいつら何しに来たんだ」と言うことだろう。警備員さんを無視して、記念撮影をしたりしてから、帰ることにした。運転手のおじさんは私たちが帰ってくるまで車で待ってくれているはずだ。おじさんはすぐに見つかり、自動車に乗り込んだ我々は、また北乗車した北京の地下鉄駅に向かったのでした。