海外格安航空券は本当に格安なのか?

最安の航空券

 海外旅行に行く際に気になるのが航空券の値段です。出来るだけ安く航空券を買いたいですよね。結論からいうと、乗る航空会社から直接買うのが最も安いと考えたほうが良いです。ただし、ここで言う航空券はツアーの航空券ではなく、自分で計画を立てて個人旅行する際の航空券です。

背景

 航空券の販売システムは変化しています。以前は航空会社が後ほど述べる旅行会社、或いはオンライン予約サイトが航空券を販売した際には航空会社から一定のお金が支払われていました。今は、このシステムがないので、航空券を販売する際、オンライトサイト等の販売先は利益を上乗せざるを得なくなっています。つまり、販売価格は仕入れ値+サイトの利益となります。当然、航空会社は航空券を販売する際に、すでに自分の利益を乗せているので、サイトで航空券を買うと航空会社、およびサイトで二重の利益が乗ることになります。

価格比較検証

携帯で簡単に予約、或いは検索できるオンラインサイトは現状非常に多くあり、例えばHIS、Skyticket、エアトリ、トラベルコ、フリーバード、Kayak、eDreams、ena、Gotogate、Kiwi、Trip.com、Momondo、Expedia、DeNAトラベル、GoEuro等があります。

航空会社は上記のサイトとは別に、専用アプリを提供しており、直接、航空会社から航空券を買うことが出来ます。例えば、Aeroflot, Finnair, Air Astana, Aegean Airlines, Croatia Airlines, Turkish Airlines, Uzbekistan Airlines, S7 Airlines, China Eastern Airlines, Air China, Lufthansa, China Airlines, Spring Airlines等、殆どの航空会社がアプリを提供しています。

検証方法

適当に日程と行き先を選んで、価格を比較します。今回は、下記の条件で全ての費用を含んだ航空券の販売価格を比較します。

  1. 出発日:2019年4月1日
  2. 帰国日:2019年4月4日
  3. ルート:羽田空港(HND)ー台北桃園国際空港(TPE)
  4. 航空会社・便:ピーチエア・往路MM0859/復路MM0860

結果

オンラインで検索した結果、下記の表(単位は円です)に示したようにA〜G社がヒットしました。

サイト 航空券 燃油・税 手数料 合計
A  ? 30,768
B 23,760 6,580 648 30,988
C 23,760 6,500 1,080 31,340
D 26,777 6,019 0 32,795
E 23,760 5,500 2,160 33,002
F 25,593 5,500 2,160 33,253
G  ? 37,077

 

敢えて会社名は伏せています。A社とG社は料金の明細が開示されていませんので、良心的でないと思います。会社により航空券は3000円、燃油・税は1000円程度、手数料は2160円程度の差があります。総額ではなんと6300円にもなります。そもそも航空券に価格差があるのがおかしいです。ピーチは同じ価格で販売しているはずですから、D社、F社は航空券に利益を乗せているのでしょう。燃油・税も本来同じはずなのに差があるのはおかしいと思います。この項目は顧客が高いか安いかの判断が現実には出来ないことを利用して、利益を乗せている可能性は否定できないと思います。手数料は会社の利益そのものですから、これをけしからんとは言えませんし、差があるのも当然でしょう。

さて、それではピーチエアーのアプリでは価格が幾らなのでしょう。ピーチエアーにはSimple / Value / Primeの3グレードがあり、価格が異なりますが、最も安いSimpleでは総額29,260円、Valueは39,260円、Primeは46,060円です。上記の表は値段から考えてSimpleグレードのものだと分かります。最も安いA社は30768円ですからピーチからダイレクトで買った価格と1500程度しか差がないですが、ピーチの方が安価です。一方、極端な例にはなるのでしょうが、G社は7800円も高くなります。台北で一泊する費用が飛びます。

このように、他の日程、ルートにおいても航空会社から直接買うのがコスト面で最も有利であり、座席指定も出来る場合がありますので、この面からもメリットがあります。航空会社からダイレクトに買うと安い理由は以下の通りです。

  1. 手数料が無い。
  2. 燃油サーチャージ・税が無い。
  3. 航空券自体が原理的に最安値である。

今回は日本ー台灣という比較的短距離の航空券であるため価格差は思ったほどでは無いと思われる方もおられるでしょう。しかし、長距離便では上記2項の燃油のところで、かなりの金額差が生じると考えられます。まず、オンラインサイトで自分の旅行計画に会った航空会社・便名を調べた上で、その航空会社のサイトで、或いはアプリを使って航空券を購入されることをお勧めします。