台湾で普通話(北京語)は通じる?

台湾で話されている中国語は台湾では「国語」と呼ばれています。この国語と中国で話されている中国語を同じものと思われている方も多いでしょう。良く、「台湾の中国語と中国の中国語は同じですよね?」と聞かれます。私は「全然違いますよ」と答えるのですが、この全然違うという感覚は、中国語を勉強した人でないとわかりにくいかも知れません。そこで、先ず、最初に何がどのように違うのかを説明します。

台湾の国語と中国大陸の普通話の違い

  1. 使用する漢字が異なる
  2. 発音が異なる場合が有る
  3. 言い回しが異なる場合が有る

漢字の違い

台湾で使用される漢字は繁体字ですが、中国では簡体字です。繁体字は日本の旧漢字に似ていますが、日本の漢字とは異なっています。例えば、日本漢字の「学習」は台湾では「學習」、中国では「学习」となります。簡体字は覚えてしまえば画数が少ないので、自分のメモであれば、日本語の感じの代わりに使うと早く書き取りたい時に便利です。一方、台湾の漢字は画数が多いものが多く、書くのは一苦労です。台湾の子供は漢字を覚えるのが、日本の子供よりも大変ですね。因みに、香港で使われている漢字は台湾と同じく繁体字です。

発音の違い

漢字の違いは話をする際には問題になりません。しかし、台湾の人と話をする際には発音の違いが大きく影響してきます。どこが最も違うかと言うと、普通話にある特定の発音が台湾語には無いという点です。そのため、台湾で普通話を話すと「巻き舌だね」と言われてしまいます。具体的には普通話の発音、zhi(ジ), shi(シ), chi(チ)などのhが入った音は台湾にはありません。

ではどう発音するのかというと、単にhを取って、zi(ズ), si(ス), ci(ツ) と発音すれば良いのです。「え?、それでは音が変わってしまうじゃ無いですか!」と思われるでしょう。そうなんです。音が変わってしまいます。例えば【幾らですか?】と値段を聞いて、【14元です】と店員さんが答えるとしましょう。中国では四声を無視して敢えて日本語的に発音を書きますが、14は【shi si(シースー)】となりますが、台湾では14の発音は【si si(スースー)】と10と4の音は全く同じになります。

私が台湾の人に「台湾の言葉は10と4の区別がつきにくいですね」と質問したら、音の上げ下げて区別してると教えてくれました。10は語尾を上げる音で、4は語尾を下げますから⤴︎⤵︎となり10と4の区別が出来るというわけです。

良く使う表現で先程出てきた値段を聞く際の【幾らですか?】はご存知のように【多少銭?】です。中国語の発音では【duo shao qian? =トゥオ・シアオ・チィエン?】ですが、台湾では先程のルールを使って【h】を除いて【duo sao qian?=トゥオ・サオ・チィエン? 】と言えば自然な話し方になります。

あと気をつけたいのが、普通話にある【er化】が無いということです。例えば【問題ない】という表現【meishier 没事儿】は台湾では単に【meishi 沒事】と言います。【何処ですか?】という表現【zainaer 在哪儿】は【zainali 在哪裡】と【er 儿】を取ります。

言い回しの違い

台湾では日本語の影響が随所に見られます。普通話でも日本語由来の表現が入り込んでいますが台湾はより影響を受けているように思われます。私が買い物、食べ物について店員さんに良く聞く言葉【一番人気のあるのは何ですか?】ですが、私は台湾では【最有人氣的是什麼?】と聞くと通じますが、北京では恐らく通じにくい恐れがあるので、例えば【最买好的事什么?】と言うと思います。

まとめ

以上のことをまとめると、上記のルールを普通話に適用することで普通話を台湾国語へ変換できることをお分かり頂けたのでは無いでしょうか。勿論、普通話を話しても殆ど通じますが、相手の話を理解するには上記のポイントを押さえておかないと聞き取りにくいことこの上ないです。また、台湾の方は中国共産党嫌いの人が多いので、普通話に対して良い印象はないというのもあり、台湾流の話し方をされた方が良いと思います。台湾の人と話をしたい方は是非頑張って下さい。