キエフの地下鉄について
ウクライナは1991年8月24日に独立するまではソビエト連邦の一部でした。キエフの地下鉄1号線は1960年に初めて開通したそうです。この地下鉄を造ったのはソビエト連邦ですから、その仕様は基本的にモスクワ地下鉄と同じです。
モスクワの地下鉄はかなり深い位置にプラットホームがありますが、これは防空壕を兼ねていると聞いたことがあります。ウクライナも従って、同様にかなり深い位置にホームと線路があるのでしょう。
モスクワの地下鉄は実際に乗ってみましたが、駅は豪華なシャンデリアで照明されていて非常に綺麗でした。キエフの駅の照明はモスクワほど豪華ではありませんでした。
地下鉄駅の入り口
ロシアもそうですが、日本のように地下鉄駅の表示がかなりはっきり明示されているわけではなく、見逃してしまいそうな表示になっています。
切符の買い方・改札の通りかた
窓口で係りの人からプラスチック製のトークンを 5₴(₴:フリブニャ)(20円)で購入します(写真参照)。料金はどこまで乗ってもこの値段ですので、料金が幾らか気にする必要はありません。カードも有りますが短期滞在では必要ないと思います。トークンを機械に入れて金属のバーを回転させて改札を通ります。トークンは入れると戻ってきません。中国の広州の地下鉄もトークンが使われていました。
実際の様子
1号線(Sviatoshynsko-Bravarska Line)(赤色のライン)で何回か利用したVokzalna駅の様子を紹介します。1960年11月6日に完成したこの駅のホームは浅く、深さ42mの位置に有ります。キエフの地下鉄のエスカレータの角度は約27°です。これはエスカレーターの長さが深さの約2倍あることを意味します。つまり、この駅のエスカレーターの長さは84mです。
ちなみに、キエフで一番深い駅はArsenalna(Арсенальная アルセナールナヤ)駅でその深さは105.5mですから、この場合、エスカレータの長さは211mと推定されます。この駅がある種人気の観光スポットになっているらしいので、行ってみる価値があるかも知れません。私は次回行ってみようと思います。日本人的には何か「焦るな」と言われているみたいで面白いです。覚えやすいです。この駅のプラットホームよりも半分くらいの深さですが、それでもかなりの深いと思いました。
エスカレータの注意点
エスカレータはホームがかなり深いので速度が非常に早いです(日本の二倍程度)。エスカレータの乗り降りには十分気をつけましょう。
プラットホーム
プラットホームには柵はありませんので注意しましょう。ベンチもありますので、座って電車が来るのを待つ事ができます。
ホーム・車内での注意事項
どこの国でもそうですが、ウクライナはヨーロッパ最貧国の一つです。スリも多いと言われており、旅行者は特に注意しましょう。男性はバッグを持たない人が多いですが、女性は特にバッグに注意が必要です。旅行中はこのようなバッグを持つ女性は少ないでしょうが、もし持つのであれば下の写真のように肩にバッグを掛け、車内では肘でしっかりとバッグを押さえるのが良いようです。最後の写真に写っている女性もこの後すぐにバッグを肩にかけ直し、同じように脇を締めてバッグをしっかりと肘で押さえていました。参考にして下さい。
©︎www.beta-centauri.site
本ブログの文章及び写真の著作権は本サイトwww.beta-centauri.siteに帰属し、これらの無断転載及び無断利用を禁じます。