ワルシャワ国立美術館を訪れた際、展示作品をビデオで記録しました。本記事(1)では宗教的な作品、印象的だった絵画と古いドレスをビデオから切り出した静止画でご紹介したいと思います。
- 名称:ワルシャワ国立美術館 Muzeum Narodowe w Warszawie
- 住所:al. Jerozolimskie 3, 00-495 Warszawa
- 電話:+48 22 621 10 31
- web:http://www.mnw.art.pl
- 開館時間
月曜:休館
火曜:10:00-18:00
水曜:10:00-18:00
木曜:10:00-18:00
金曜:10:00-21:00
土日:10:00-18:00
- 入館料:20PL(約600円)
美術館の外観
美術館の入り口から見た道路側の風景です。
美術館の入り口は奥の階段を登ったところにあります。入り口の左右にはベンチがあって一休みできます。
キリスト教美術
一階にあるキリスト教美術のコーナーにはレリーフ、彫刻、絵画などが展示されています。
これは彫刻ではなく陶器製と思われます。イバラの冠を¥つけているので、キリストが十字架に架けられて亡くなった後の様子でしょう。
Three Maries, part of a Crucifixion 1430年頃
Annunciation and Nativity (panels of a altarpiece) 1380頃(ウッドパネル)
宗教画です。サイズは小さいです。背景は金箔で精緻に描かれています。
物語が順に描かれているので現代の漫画と同じような構成ですね。
一階の展示スペースの様子です。全てご紹介できませんが、宗教美術にご興味のある方は是非一度訪れて見てください。
絵画
Vladimir Igorovich Makovski(1846-1920) の作品”Portrait of the Painter Sergey Alekseyevich Korovin”(1892年)
Wojciech Fangor(1922-2015)の作品。左側は”E10”(1966年)、右側は”R E19(1966年)”。
左側の作品”E10”の中心の白い円と紫色のリングの境界をかなり近くで見て見ると、綺麗にグラデーションがかかっていて、これを模写しろと言われると簡単そうで、かなり難しいと思います。エアブラシは使っていないようですし、円の周囲も均一にぼかされているので、かなり技術が必要だと思いました。
Ryszard Winiaski(1936-2006)の作品”Pbszar(Area) IV” (1967年)。QRコードのような絵です。これも描くには根気が必要そうです。黒い部分の色の濃さが極めて均一ですし、小さい四角を同じ大きさでエッジを出しながら揃えて描くのはかなり神経を使いそうです。二次元のバーコードであるQRコードが日本の企業デンソーにより開発されたのが1994年ですから、この作品はQRコード誕生の27年前に描かれたことになり、ある意味未来を予測していたような作品です。
フランス生まれのポーランド人画家Roman Opalka(1931-2011) の作品”Detail 5547389-5558755, OPALKA 1965 1-∞”(2008-2009年)。主にコンセプチュアルアートを得意とする画家のようです。遠くで見るとただの白い絵ですが、かなり近づいて見て見ると、背景の白とは本当に微妙な色の違いで描かれた小さな無数の数字で一面埋め尽くされています。10年前に描かれた最近の作品ですね。人の視覚の曖昧さを表現しているのではないかと思います。
衣服
もっとも印象深かったのが、下の写真にあるシルクのフランス風ドレスです。18世紀のものと思われますが、非常に丁寧に作られていて、保存状態も良いです。色合いも中間色でどぎつくなく綺麗です。ウエストの広がり方が凄いです。
(2)に続きます。次の記事では陶磁器コレクションを紹介します。
地図
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