普通話と台湾華語の違い
以前の記事で書きましたが、北京語(普通話)と台湾の国語(台湾華語)は使用する漢字が繁体字と簡体字の違いだけでなく、発音、外来単語の漢字表記の仕方などに違いがある他、言い回し自体にも違いが沢山あります。
日本で台湾華語を学ぶ難しさ
日本では台湾華語を勉強する良い書籍が殆どないため、現在、台湾人が使う日常的な会話表現を日本でマスターするのは難しいという面があると思います。また、言葉は変化してゆくため、生きた会話表現を学ぼうとすると、留学とか現地滞在とかが必要になってきます。しかし、そういうことが出来る方は仕事、時間、お金の面で限られてきます。
解決策
解決策の一つとしてご紹介したいのが、台湾で出版されている日本語教材(書籍)の利用です。このような書籍のメリットは幾つかありますが、(1)この書籍に用いられている台湾華語にはまず間違いがないこと、(2)現在、実際に日常的に用いられている台湾華語であること、(3)日本の書籍では見つけにくい例文も沢山載っていること、等が挙げられます。
臨時一定要會的日語4000句
最初の書籍はこちら。日常会話が4000種類載っています。また、旅行に必要な表現も乗っていますので参考になります。日本語が先に書かれているので、バラパラとめくって気になる表現を簡単に調べられます。
項目は挨拶、人間関係、描写、おしゃべり、家で、食事、買い物、交通、室内レジャー、屋外レジャー、ビジネス、学校で、困った場合、と分かれています。
例えば交通の項目には下記のような文が載っています。
1. 空港行きのバスは何分ごとに出ていますか?
往機場的巴士,幾分鍾會有一班呢?
2. 私の荷物が出てこないんですが。
我的行李沒有出來耶。
3.あのう、スーツケースが壊れてたんですが。
那個,我的行李有損壊耶。
3秒開口説旅遊日語
こちらは旅行に使う表現のみを集めた本で、台湾に旅行に行く際に、これはどう言うのかなと疑問に思っていることを解決してくれます。
例えば、下記のような表現が載っています。
1. 荷物を預けてもいいですか?
可以寄放行李嗎?
2. 買い方を教えてください。
請告訴我購買方法。
3. 指定席がいいです
我想要對號座。
4. 最高です!
超棒的!
個人的には上記1の「寄放」というのは言われてみないと思いつかなかったです。因みに北京で購入した電子辞書では「預ける」は「寄存」となっていました。2では「購買方法」というのは北京語では聞いたことがないと思い、上記辞書で調べたところ、思った通り「买法」となってました。3の「對號座」は勉強不足で知りませんでした。因みに上記の電子辞書では「对号座位」となっていました。4ですが、「超」というのは北京では最近は使う可能性もあるのでしょうが普通は「太棒了!」ではないでしょうか。詳しい方が居られましたら、教えて頂ければ幸いです。